こんにちは。ショーヘイです。今回はオススメ本の紹介記事を書きたいと思います。みなさんは普段の仕事で上司やお客さんから難しい問題を振られる事はありませんか。
例えば
お客さんから
「こういう事ができる製品が欲しいんだけど、探しても見つからなくて・・・。何か情報はない?」
上司から
「来月は決算月だから目標の数字にいくための具体策を考えておいて」
など。
私であれば言われた瞬間ちょっと躊躇しちゃいます。その数秒後に「分かりました。何か考えてみます。」と言って問題を先送りにしてしまう悪いパターンですね。
正直、言われてパッと答えられない事に関しては、どうすれば問題が解決するのかが分からずいつもパニックになってしまいます。
しかし、この「仮説思考」という考え方はそんな問題解決能力にも直結するビジネスマンにとって大事なスキルとなります。
「仮説思考」を身に着けることで、こんなメリットがあります。
・仕事のスピードアップに繋がり、同時に質も上がる
・たくさんの情報洪水に溺れなくなる
・問題解決能に役立つ
・大局観を持って仕事ができる
つまり「物事を全体的にとらえる事ができ、かつ仕事ができるようになる!」という素晴らしい考え方です。
私はどちらかというと仕事が遅くて、要領の悪い方なので、この考え方に感銘を受けました。普段の日常生活から実践する事ができるので、ぜひみなさんも実践してみてください。
さて、本文はこの内田和成さん著作の「仮説思考」について要約と、この本のオススメポイントを紹介します。
本文の内容は以下となります。
目次
仮説思考について
どういったものか
仮説思考とは・・・
限られた情報のから最も可能性の高い答えを「仮の説=仮説」とし、その答えを実行、検証、分析、修正を行っていく思考法です。
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つまり仮説=仮の結論を最初に設定してそれが正しい事を証明していくだけです。そのため、検証中に間違っている箇所があればその都度修正をする事ができるため、少ない情報で効率よくスピーディに問題解決をする事ができるようになります。
メリット・デメリット
<メリット>
・仕事の質とスピードが上がる
・情報を絞る事ができるため情報洪水に溺れずに済む
・問題の全体像や大きなストーリーを捉える事ができる
<デメリット>
・結論ファーストのため慣れないうちは難しい
・結論ありきの思考のため人によっては反発や批判される事もある
実際には仕事をする上でかなり効果を発揮する思考法ですが、受け入れられない人も中にはいるようです。そういう人には気にせず、結果を出して認めさせましょう。
また、網羅思考と実行案思考があり、仮説思考は実行案思考にあたります。
網羅思考とは、全ての情報を集め理解した上で物事を進めるタイプ。一方、実行案思考は答えの仮説を立て、相手がどう動くかを考えるタイプです。
動きながら思考するのと立ち止まって全ての情報を集めてから行動に移すのではスピードが段違いに違いますよね。
また、網羅思考の人は数多くの情報から丁寧にひとつずつ答えに繋がる情報を集めていくため、現代社会の莫大な情報網の海に溺れてしまうケースが多いようです。
ポイントは問題の全体的なストーリーを掴む事にあります。小さな情報をひとつひとつ集めていては問題がどこに向かっているのか見えてきません。
仮説の立て方

では、実際にどのように仮説を立てて問題解決までたどり着くのか。
仮説を立てるには大きく、2つの段階があります。
①問題そのものを発見する「問題発見の仮説」
②明らかになった問題を実際に解決する「問題解決の仮説」
問題が何かあきらかであれば②から始めれば良いが、実際のビジネスにおける問題は問いが明確になっていないケースが大半です。
そういう場合は、①の問題が何なのかという所から始めていきます。
ステップ1:問題の原因は「これではないか」という可能性の高い仮説を立てる。
考えられる問題を上げだしたらキリがないので、限られた情報の中で自分が一番答えに近いと思った仮説を立ててみてください。
ステップ2:問題を絞り込む
ステップ1で立てた仮説を検証していきます。実際に現場に出向く事や、行動する事でその仮説が正しいか間違っているかが分かり、問題点を絞り込む事ができます。
問題を発見したら、②の「問題解決の仮説」の具体的な打ち手を立てます。
その後は
仮説を立てる→実験→検証→修正→実験→検証
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となり、これを繰り返す事で問題解決へ到達する事となります。
仮説思考のポイント

いきなり仮説を立てて、問題を解決するといっても難しいかと思います。
そこで、仮説思考を行う上で、3つのポイントがあるのでこういう点を意識しながら仮説を立てていきましょう。
- 反対側から見る→相手の立場に立ってみる
常識的な考え方だけでは、問題解決に繋がらないケースが多いです。そのため、視点を変えて物事を考えてみてください。
- 両極端に振って考える→全く逆サイドで思考してみる
逆の考え方で思考する事により、初めに立てた仮説の良さや悪さが見えてくるようになります。
- ゼロベースで考える→現状を一旦忘れてゼロの状態で考える
上の2つと似ていますが、既存の枠組みで考えると、過去の事例などに捉われてしまい、思考の幅が狭まってしまいます。最適な方法に到達するには広い視野を持って考える事が必要です。
また、筆者はよい仮説を立てるにはこんな条件があると明記しています。
- 掘り下げられている
- アクションに結び付く
つまり、仮説を立てるにあたって「なぜ、そうなのか」「だから、どうするのか」ともう一段階掘り下げる事により、質の高い仮説となります。
また、その仮説が具体的な行動に結び付く仮説となれば、次に何をすれば良いかが明確になるため、さらに問題解決へのスピードアップに繋がる事になります。
今日から実践できる仮説思考

それでは、日常生活で実践できる仮説思考の鍛え方をご紹介していきます。
1.新聞、ニュース、家族、友人の話題から問題点と解決方法を考えてみる
たとえば「近所で流行っているレストランと流行っていないレストランがある。その違いは何なのか」
味や価格、サービス、立地など考え得る問題点は様々です。その中で自分が掴んでいる情報だけで、仮説を立ててみましょう。その後、実行し検証してみる事で仮説を証明していきます。こうした日常の些細なでき事で構わないので、実践してみてください。
2.検証の際、家族や友人とディスカッションする
特に一人でやるよりも2人以上でやる方が多くの意見を得る事ができるため、より明確な問題解決に繋がります。遊び感覚で良いのでぜひ実践してみてください。
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まとめ

いかがでしたでしょうか。仮説思考をまとめると、
・仮説思考を身に着ける事で仕事のスピードアップと質の向上につながる
・問題解決までのプロセスは
問題発見→問題解決の仮説を立てる→実験→検証→修正→実験→検証
の繰り返しで問題解決に到達する。
・限られた情報の中で仮説思考を行うため、余分な情報を集める労力を使わず
最短で問題解決に到達することができる
今日から実践できる思考法のため、ぜひみなさんも試してみてください。仮説思考を実践すれば問題解決能力が身に付き、周りからの信頼が絶大になります。
私と同じように悩まれている方は特におすすめです。信頼が生まれると仕事がやりやすくなるので。
本書の内容が気になった方は著書もチェックしてみてください。
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